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玉川 光昭 (たまがわ みつあき)
プロフィール
日本の家名のルーツ約15万件を資料化している。
広島大学文学部史学科(日本史専攻)卒。
元高校社会科教諭。山口県立岩国高校、広島市立商業高校、広島市立基町高校教諭、私立広陵 高校講師を歴任。
趣味:ハワイアン、史蹟めぐり(1930年生・広島市在住)

☆ご希望の方に家名のルーツ資料をお送りします。
発詳地国別・出自姓氏別(50音字別)に分類
注文・問い合わせ:KN企画  担当:中村

登録の意図

1.教職従事の傍ら、個人的趣味で姓氏と系図の収集を始めて見たら50年の間に約15万件の家名が集まった。これを史料に全く個人の偏見と独断 ではあるが、発詳地国別・出自姓氏別(50音字別)に分類したものであ る。個人趣味とは言いながら、折角長年集めて分類整理してみたものであ るから、機会があれば発表したいと思っていたものである。

2.分類は「(1)家名(氏または苗字)。(2)ふりがな(読み方)。(3)地位また は職種。(4)出自(祖先の姓氏)。(5)発詳地または居住地(旧国名ー郡名ー 郷村名)。(6)家紋(出版物より)。(7)備考欄には庶流または分家、出自未 勘の場合は付近に居住する同じ家名」としている。

3.提供する資料は「1回に一家名(全国)のみ」としたい。また用紙代・送料など実費は頂戴する。

註1 多くの姓氏関係の著作や研究を見ると、古代・中世の史料は多く記載され、また大名・武士の家系などはかなり調べることが出来るものの、却って近世以降の、しかも一般庶民の関係が不明瞭なことが多いのに気がつく。百姓の出である私の家系だって3代前の祖先の名前までしか判らない。しかし如何に名もない家系の出だって、ある程度の先祖のルーツを辿る手掛かりは探してみたいし、家名の由来や出所を知りたいと思うものである。そうした思いのための少しでも参考になれ場と、近世農村のしかも庶民階層の資料提供に重きを置いたつもりではある。

註2 この収集も自分の足で歩いて現地調査したものでないし、全てが文献資料で収録したものである。従って私自身は姓氏の専門的研究に関しては全く素人と言ってもいいし、収集も個人では限界があり全く不充分である。著明な専門家・先達の研究論文や、多くの出版社からの専門書・研究誌等には遠く及ぶべくのないし、もうとっくに取上げられていて新しくも珍しくもないものだと思う。また分類・整理にしても趣味の域を出ない個人的な独断と偏見で楽しみながら勝手にやっているので、間違  いの部分や異論の点、不充分な箇所も多々あることは重々承知しているので、判明次第追々追加・修正して行くのが望みである。この作業には終わりと言うものはないし。同好の方々のご指導・ご援助・ご協力を心よりお願いするし次第である。

方法と見方

1 印

◯  小生が個人収集の家系図集に収録されているもの。
●  江戸時代の大名家。
◎  特筆される著名家系。
▼  改易された大名家。
▽  家系図集の中に収録されているが、部分的なもの。

2 氏姓
(1) 太字は古代氏姓を示す。( )で大和朝廷の「姓」を追記する。
但し「八色の姓」制定後の「姓」は、地位・職業欄に青字で追記しておく。

(2) 異字を用いている場合は( )で追記している。

3 読み(フリガナ)
(1) 複数の読み方が考えられる場合は併記している。主に使われていると思われる読み方は太字で示す。

(2) 原則として、漢字に該当する「フリガナ」を採用することにしたが、パソコンの採用の読みをそのまま使用したものも有る。
『例』藤(フジ)。水(ミズ)。泉(イズミ)。出羽(デワ)。甲斐(カイ)。安房・阿波(アワ)。 

4 地位・職種
(1) 郡司・庄官・地頭は重復したり、時代により変遷したりする場合が多く判然と決められないものが多いが、最も相応しいと思われるものを記載した。但し変遷が判るものは→で示している。

(2) 特に庄官名は(庄司・下司・預所・雑掌・公文・案主等)多種多様の階層・職種にわかれている。従って氏名と庄園名が一致するものは「庄司」とし、それ以外のものは庄官名の後に(公文)等と記入することにした。

(3)  ここでの「郷司」とは特定の官職名を示すものではない。霊亀元年(715)の改正により里が郷に変更されて以来中世までの、郷内に居住する「郷長・郷頭・郷戸主」等と種々呼ばれる上層農民を、適当な呼称が見付からないので一応「郷司」と云う役職名で表現しておいたものである。

(4) 地頭と豪族、特に豪族と地侍とは区別のつかないのが事実である。従って「城・館」に居住するものを「豪族」。「砦・塁・屋敷」等に居住している場合を一応「地侍」とした。どちらとも考えられ、区別   の尽きかねるものは大体「豪族」に入れている。

(5) 地頭・豪族・地侍であっても、所属領主が判然としている場合は、出来るだけ「○○家臣」と記することにした。また所属領主が変更した場合には「→」で示している。

(6) 名主の名称は、古代の名主(ミョウシュ)と近世の名主(ナヌシ)とが有る。区別するために、古代の名主は「名主職」と表記した

(7) 苗字のみ判るものは一応「不詳」としたが、大抵は農家である。幕末期の戸口の80%は公式には苗字を名乗れない農家である。事際はもつと地位・職種等はっきりものも有ろうかと思うが、判明次第修正して行くつもりである。

(8) 農民一揆の指導者や犠牲者で家名の判るものは「義民」。山野開拓新田開発や水路開削等の功労者は「開発者」。農業新種改良者や産業功労者は「篤農家」。塾ならびに寺子屋経営者は「寺子屋」と記載することにしている。

5 出自
(1) 大体、古代の「姓」から記載し、「氏」そして「苗字」へと流れ、さらに「支流・庶流」「分家」へと及ぶようにした。ただし藤原氏・源氏・平氏は「氏」かにしているが、藤原氏は「南・北・式・京」の四家に分け、源・平2氏は派生「天皇名」を前付することにした。

(2) 現在、家系の出自不明のものは「未勘」としているが、実際には私の調査不足で判っているものも多いと思う。判明次第に訂正・追加して行くことにしている。

(3)  各行の記載順番は、大体「姓氏・家名」の古いと思われる順番に記載している(ただし厳密ではない)。また「未勘」の氏族は、北の「蝦夷地」から南の「琉球国」へと旧国名別に南下する順番にしている。「未勘」の場合も、先記の「判明氏族」と照合すれば、多少のヒントが得られるかも知れない。

6 家紋
小生の一番弱いところである。「家紋」に対する知識は全く無に等しい。従って家紋研究の大家「丹羽基二」先生の諸著作の中から全て引用させて頂いている。家紋は家によっては複数の家紋を使用していたり、または個人の好みや変更したり、主人や他人から譲られたりするので、その点家系を辿るうえでは留意を要する。また明治以前に武士以下で家紋の使用を認められているのは、農村では本百姓にみ、町方では大屋・家持以上が紋付袴の着用を許されているのみであるから、下層の隷属百姓・町人の家には家紋は無かったのである。着物を着なくなった現代の若者達は、我家の家紋なんて全く知らないであろう。お墓参りで始めて認識する程度であろう。しかし数代前の祖先や縁戚関係なら、同じ家紋を使用している事で、ある程度推測することも出来るのである。

7 発祥
(1)  行政区画の地名の標記は、従来の歴史的呼称による「国・郡・郷・庄・村」等の呼称を採用した。現代の「都・道・府・県・町・村」の標記では歴史的実体も捉えにくいし、近来区画変更や市町村合併が急激に進行するなかでは、歴史的地名を現代の市町村に当て嵌めるのは大変に至難で煩雑な作業である。現代の地名でくわしく知りたければ「地名大辞典」ど照合されると良い。

(2) 本書の「国・郡・庄・郷・村・名」等の呼称は、全て調査時の原典の記載をそのまま採用した。「庄・郷」の呼称は時代により変動したり「保・厨・牧・名」など所のより表現が異なったり、時には書物によって違った採用もしている。これらを一々詳細に調査決定すろことが本意ではない。   

(3) 発祥地とは規定しているが、必ずしも厳密な発詳地とは限ってはいない。発詳地が不明の場合には「不詳」としている。主な居住地が判ればその居住地名を記載しているが、ほぼ推測で判断される場合には「?」を付している。また転封・国替の多い地頭・大名または武士・庶民でも移住している場合は、その移動先を「→」で示すことにした。

(4) 居住地の「城塞・居館・屋敷」等の名称が判る分は、出来るだけ記載することにした。ただし中世の場合「城・館・砦」等は実際には区別は付け難いもである。従って原典の記述をそのまま 記載している。また種々別称も有ろうが、一っだけ記載するに留めた。

8 摘要(備考)
一族の庶流または分家の居住地。未勘の場合はその地位・職業とその居住地。

参考文献
地名大辞典(全県) 角川書店  日本分県精図(38年)日本教図
旧高旧領取調帳 近藤出版    日本歴史大辞典 河出書房
姓氏家系大辞典 太田亮     国史大系 尊卑分脈 吉川弘文館
新選姓氏録の研究       地下家伝 現代思潮社 
群書系図部集         系図総覧
寛政重修諸家譜        華族大鑑 史籍出版
古代氏族系譜集成 古代氏族研究会
系譜と伝記・国史と系譜 近藤出版 姓氏と家紋(全巻)近藤出版
徳川諸家系譜 続群書類従完成会   断家譜 続群書類従完成会
萩藩諸家系譜
日本史総覧 新人物往来社     日本城郭大系 新人物往来社
戦国大名系譜人名事典・戦国大名家臣団事典 新人物往来社 
日本姓氏事典 新人物往来社    日本史小百科(家系)近藤出版 地名の知識100 新人物往来社 姓氏の知識100 新人物往来社
地名・姓氏・家紋は一体である 新人物往来社
家系の秘密 PHP研究所
古代氏族の系図 学生社      謎の国造 学生社
古代の姓 吉川弘文館        中世公家と地下官人 吉川弘文館  古代の天皇と系譜 校倉書房
姓氏家系ものしり読本 新人物往来社  姓氏百話 新人物往来社
全国県史シリーズ ・ 全国歴史散歩シリーズ 山川出版社   
近世村落の社会史的研究 溪水社 
瀬戸内海地域の史的展開 福武書店


  


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